流行りで選ぶと大失敗?167cmの私自身が10年165mmショートクランクを愛用する理由と「後悔しない選び方」

ロードバイクあれこれ

最近、ロードバイク界隈で「ショートクランク」という言葉をよく耳にしませんか?

2026年現在、タデイ・ポガチャル選手をはじめ、プロロードレースの世界で165mmや160mm、さらには155mmといった超ショートクランクを導入する選手が増えたことで、「自分も短くすれば速くなれるかも!」と気になっている方も多いのではないでしょうか。

ですが、結論から言うと「なんとなく流行っているから」という理由だけでショートクランクに手を出すのは、お金の無駄になる可能性が高いです。

今回は、身長167cmの私自身が10年以上「165mm」のショートクランクを愛用し続けてきた実体験をもとに、ショートクランクの本当のメリットと、失敗しない選び方について詳しくお話しします!

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ジョニー

元自転車店店員×パパサイクリスト。
総額15万の格安機材で再開、完全無料アプリMyWhoosh(月500km)で富士ヒルブロンズ(87分6秒)を掴み取ったロジックを全公開。自転車店勤務経験有りの機材知識と、時間のない大人のための超効率トレーニング論を発信中。

noteでトレーニング記録発信中。

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1. プロの流行りを「なんとなく」真似すると失敗する理由

ネットやSNSでホビーサイクリストのインプレを見ていると、「ショートクランクを試してみたけれど、結局もとの長さに戻した」という声をかなり多く見かけます。

なぜ、せっかく買ったパーツをもとに戻してしまうのでしょうか?

それは、プロとホビーサイクリストではショートクランク化する理由がまったく違うからです。

プロ選手がショートクランクを使うのは、単なるトレンドではありません。専門のフィッターによる精密なポジション分析や、パワーデータ、エアロダイナミクス(空気抵抗)の検証を行い、「明確にメリットがある」というデータが得られたからこそ変更しています。

一方で、ホビーライダーが「流行っているから」と目的もなくクランクを短くしてしまうと、テコの原理で「ギアが重くなった」「トルクがかけづらい」といった違和感に負けてしまい、結局元に戻してしまうのです。

買い物の失敗を防ぐ=最高のコスパを目指すなら、まずは「自分にとってクランクを短くする明確な理由があるか?」を考えることがスタートラインになります。

2. ショートクランク化を「今すぐ検討すべき人」の明確な基準

では、どんな人ならショートクランク化で大きなメリットを得られるのでしょうか?

私の経験上、次の2つのパターンのどちらかに当てはまる方は、今すぐ試す価値が十分にあります。

パターン①:体格が小柄〜平均(170cm未満など)で、完成車に170mmがついている人

実は、私自身が165mmのクランクに出会ったのは完全に偶然でした。

初めて乗ったロードバイク(アンカー RA5の最小サイズ)には、最初から165mmのクランクがついていました。当時は初心者だったこともあり、ポジションの知識もなかったため、特に違和感もなくスムーズに乗っていました。

しかし、その後に乗り換えたロードバイク(ラピエール ゼリウス700)の完成車には、標準的な「170mm」のクランクがついていたのです。

170mmに乗っている期間、どこか「ペダルが回しづらいな……」という小さな違和感をずっと抱えていました。

その後、コンポを載せ替えるタイミングで「クランク長は身長の1/10が最適」という情報(当時)を目にし、身長167cmの私は165mmのクランクを選択。

すると、それまでのペダリングの違和感がスッと消え、驚くほどスムーズに脚が回るようになったのです。

もしあなたが「身長170cm未満なのに、完成車についていた170mmをなんとなくそのまま使っている」のであれば、165mm(あるいは160mm)に変更するだけで、ポジションの悩みが一気に解決する可能性があります。

パターン②:上死点で股関節が詰まる人・高ケイデンス型を目指す人

ペダルが一番上に来たとき(上死点)に「太ももがお腹にぶつかる感じがする」「股関節に引っかかりがある」と感じている場合も、ショートクランクが劇的な改善策になります。

クランク長を5mm短くすると、ペダリングの円運動の直径が10mm小さくなります。これにより、上死点での膝の位置が下がり、股関節の曲がり(屈曲)が浅くなるため、胸やお腹への圧迫感が解消されるのです。

また、私自身も165mmにしてから、高ケイデンス(高回転)を維持するのが非常に楽になりました。力任せに踏み込むトルク型から、回転数で稼ぐ高ケイデンス型へペダリングフォームをチェンジしたい方にとっても、強力な武器になってくれます。

3. 導入後に失敗しない!ポジション微調整のリアル(サドル高・ハンドル落差)

ショートクランクを導入する際、絶対に知っておいてほしいのが「クランクを換えただけでは完成しない」ということです。

よく「クランクを5mm短くしたら、サドルを5mm上げればOK」というシンプルな解説を見かけますが、実際のポジション調整はそこまで単純ではありません。

まずは基本としてクランク長を短くした分だけサドルを上げてみますが、そこからが本当のセットアップです。

  • 足が伸び切ってしまう・膝がピンと張る場合 → ほんの少しサドルを下げる
  • まだ上死点で脚が詰まる感覚がある場合 → もう少しサドルを上げる

このように、下死点での足の伸び具合と、上死点での股関節の余裕を交互に確認しながら、ミリ単位で微調整を行っていく必要があります。

さらに重要なのが「ハンドル高(落差)」の調整です。

サドル高を上げると、相対的にハンドル位置が下がり、サドルとハンドルの落差が大きくなります。

その結果、前傾姿勢がキツくなりすぎて腰や首に負担がかかることもあるため、スペーサーを入れてハンドルを少し上げるなど、トータルでの調整が必要になります。

「なんか調整が難しそう……」と思われるかもしれません。もちろんプロのフィッティングを受けるのも素晴らしい選択です。

ですが、「パーツを変えたらどう身体の感覚が変わるんだろう?」という疑問を持ち、自分自身でミリ単位の微調整を繰り返しながらベストポジションを追い込んでいくプロセスこそ、ロードバイクという趣味の大きな醍醐味だと私は思っています!

4. 結論:明確な「目的」を持って選べば、最高のコスパ投資になる

ロードバイクのパーツカスタムというと、ホイールやコンポーネントといった高額なアイテムに目が行きがちです。

ですが、どんなに高いホイールを買っても、自分の身体に合っていないクランク長で無理なペダリングを続けていては、本来のパフォーマンスを発揮できません。

165mmのショートクランクは、シマノの105グレードなどでもラインナップされており、比較的取り入れやすいパーツです。

  • 流行りでなんとなく短くするのはNG
  • 「体格(170cm未満で170mm使用)」「上死点の詰まり」「高ケイデンス化」という明確な目的を持って選ぶなら最高の買い(高コスパ)

10年間165mmを愛用し続けてきた私から言えるのは、「自分の身体に合ったサイズを選ぶことこそ、無駄な買い替えを防ぐ最大の近道である」ということです。

もし今、完成車の170mmクランクに違和感を抱いているなら、ぜひ165mmへの変更を検討してみてください。ペダリングの滑らかさに、きっと感動するはずです!

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