ロードバイクのホイール固定方式には、伝統的な「クイックリリース」と、近年ディスクブレーキ搭載車が増え主流になりつつある「スルーアクスル」の2種類があります。
それぞれメリット・デメリットがあり、用途や乗り方によって最適な方式が異なってきます。
今回は、この2つの方式を徹底比較し、それぞれの違いを詳しく解説します。
- この記事を書いた人
- 自転車店で7年勤務経験あり
- 実店舗・インターネット店舗での実務経験がある為、インターネット購入についても詳しい
- 過去にはラピエールのゼリウス(スラム フォース装備)やBHのウルトラライト(シマノ Di2装備)などのロードバイクの所有経験あり
クイックリリース
クイックリリースは、レバーを操作するだけで簡単にホイール着脱ができるシステムです。
工具不要でメンテナンスも容易なため、長年ロードバイクにスタンダードとして採用されてきました。
主にリムブレーキモデルのロードバイクで採用されています。
クイックリリースの特徴
着脱が簡単
レバーを操作するだけで簡単にホイール着脱ができるので、パンク修理や輪行などの場面で非常に便利です。
軽量
構造がシンプルなため、スルーアクスルよりも軽量です。
工具不要
工具不要で着脱できるため、メンテナンスが容易です。
安価
スルーアクスルよりも安価なモデルが多いです。
固定力
スルーアクスルに比べて固定力が低く、ハードな走行時には、振れや剛性不足などの問題が発生する可能性があります。
防犯性
簡単着脱できる反面、盗難のリスクも高くなります。
スルーアクスル
スルーアクスルは、車輪のアクスルをフレームに貫通させて固定するシステムです。
工具が必要なため着脱には手間がかかりますが、高い固定力と剛性を備えています。
主にディスクブレーキモデルのロードバイクで採用されています。
スルーアクスルの特徴
高い固定力
フレームとホイールをしっかりと固定できるため、ディスクブレーキの強力な制動力にも対応でき、振れや剛性不足などの問題を発生しにくくします。
高い剛性
クイックリリースよりも高い剛性を持つため、ペダリングパワーを効率的に推進力に変換し、よりダイレクトなハンドリングを実現します。
防犯性
着脱に工具が必要なため、盗難のリスクが低くなります。
着脱が面倒
工具が必要なため、ホイール着脱に手間がかかります。
重量
クイックリリースよりも重量があります。
高価
クイックリリースよりも高価なモデルが多いです。
まとめ
近年は、ディスクブレーキ搭載ロードバイクの増加に伴い、スルーアクスル搭載モデルが主流になりつつあります。
今後ますます多くのロードバイクでスルーアクスルが採用されていくと予想されますが、工具といっても普段メンテナンスで使用する六角レンチがあれば着脱可能です!
また工具不要で着脱可能なレバー付きのスルーアクスルシャフトも有りますので、そういった製品を購入するのも一つの手かもしれません。
このブログではアジア系新興ロードバイクメーカーに興味を持ったあなたに最適なロードバイクを紹介できるよう、日々発信していますので、他の記事も是非お読みいただけると嬉しいです!